組織概要

算数オリンピック大会
組織概要

設立趣旨

一般財団法人算数オリンピック委員会は、世界的数学者「広中平祐先生」の提唱で、世界の子供たちに算数の面白さを知ってもらい、未来を担う新しい才能・人材発見を目的に、1992年のバルセロナオリンピックの年に設立された任意団体です。

構成

算数オリンピック 大会名誉会長 広中 平祐(ひろなか・へいすけ)

1931年山口県生まれ。京都大学理学部卒業、ハーバード大学大学院数学科修了。京都大学名誉教授、ハーバード大学名誉教授、数理科学振興会理事長。数学会のノーベル賞と言われる「フィールズ賞」を受賞した、世界的な代数幾何学の数学者。

1970年(昭和45年)に「標数0の体の上の代数多様体における特異点の解消」にてフィールズ賞を受賞。また、1975年(昭和50年)に文化勲章を受章、これは昭和生まれでは初の受章。その後数学教育にも尽力され、数理科学に強い情熱と優れた資質を持つ若者に学年や地域の壁を越えた交流の機会を提供し続けている。

広中先生からのメッセージ

広中先生メッセージ

算数オリンピック 大会会長 ピーター・フランクル

1953年ハンガリー生まれ。世界的な数学者であり、ハンガリーサーカス学校で舞台芸人の国家資格を取得した大道芸人で、日本ジャグリング協会の名誉理事も務める。

1971年に国際数学オリンピックの金メダルを取得。同年ハンガリーのブタペスト大学(エトヴェシュ・ロラーンド大学)の数学科に入学。1975年にパリ大学に国費留学し、1977年に数学博士号取得。

テレビ番組「たけし・逸見の平成教育委員会」「ネプリーグ」や、NHKの「英語でしゃべらナイト」「クローズアップ現代」大河ドラマ「龍馬伝」など、数々の番組にも出演。

ピーター先生からのメッセージ

 僕はハンガリーの地方都市に生まれ、ブダペストの大学の数学科に入学した。週末、汽車に乗って田舎に帰る車中で頻繁に「大学で何を勉強している?」と聞かれ、数学と答えると必ず「両親はともに名医でなぜ医者にならないの」と言われた。
 22歳で博士論文を提出してから日本に住み着くまでの15年間は、欧米を中心に世界を放浪した。至る所で人々と出会い職業を聞かれ、素直に数学者と答えたが「私は数学が嫌い」と、反応は芳しくなかった。
 同じ場面で、「じゃあ頭がいいでしょうね」「子どもに数学を教えてくれませんか」等、日本人の反応は違った。最も驚いた反応は「ではこの問題を解けますか?」と、昔苦労した一題を出題してくれて、解説を求められた。すごく新鮮だった。次第に、この国のために何かしたいと根を下ろすことを決めた。
 クイズ番組を通して、中学入試の算数の面白さ且つ水準の高さを知った。そこで尊敬している大先輩の広中平祐先生に、「一緒に算数オリンピックを創らないか」と声を掛けられた。
 それから32年、熱心なスタッフの絶え間ない努力で毎年の夏、算数の全国コンテストが開かれている。後からジュニア算数オリンピック、広中杯、ジュニア広中杯、キッズBEEも加わって、参加者は年々増えてきた。受賞者の割合はもちろん僅かである。スポーツ大会と変わらない。しかしオリンピック同様、『参加することに意義がある』。大会に向けて過去問を解いたり、関連著著を読んだりすることによってできる脳の筋肉は一生を通じての財産になり、人生を向上させるに違いない!
 また、僕と同様にコンテストで出会った問題によって算数の醍醐味を知り、数学の道を選ぶ者もいると嬉しい。今年も奮ってご参加ください。

算数オリンピック 大会副会長

古川昭夫 (科学的教育グループSEG代表)

古川先生からのメッセージ

算数オリンピック・キッズBEE・広中杯は、小学生から中学生の算数・数学の力を競う大会です。学校の授業や普段の塾の授業では取り扱わないようないろいろな問題を出題しています。しかし、特別の知識がいる問題は出題していません。基礎的な知識を組み合わせれば解ける問題ばかりなので、ぜひ、自分の持っている基礎知識を総動員して、問題を解くことを楽しんでください。

上位入賞者には、賞品・賞状を用意しています。

一方、数学は速く解けることだけが才能ではありません。深く、ゆっくり考えることも必要です。深くゆっくり考えることも続けると将来、数学の専門家にだってなれるでしょう。

算数オリンピック 大会理事

若杉栄二

村松優一

沿革

  • 1992年 第1回の算数オリンピック大会を開催。開催種目は小学6年生を主対象にした1種目のみ。
  • 1997年 小学4年生・5年生を主対象とした「ジュニア算数オリンピック大会」を開催し、開催種目が2種目となる。
  • 2000年 小学生だけでなく中学生を対象にし、提唱者の広中先生の名前を冠した中学3年生対象の数学大会「広中杯」を開催し、大会種目は3種目となる。
  • 2004年 中学1年生・2年生対象の「ジュニア広中杯」を開催し、大会種目は4種目となる。
  • 2009年 小学校低学年向けの大会を開催してほしいとの要望に応え、小学1年生~3年生を主対象にした「算数オリンピックキッズBEE大会」を開催し、合計5種目となる。
  • 2018年 国内参加者数が5000名を突破
  • 2023年 国内参加者数が6000名を突破
    大人も参加できる「算数オリンピックオープン2023」をオンラインで開催する。

所在地・お問い合わせ 連絡先

算数オリンピック委員会 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-6-5 グローリア初穂生沼ビル804 Email: sansu@sansu-olympic.gr.jp TEL:03-3371-2655 FAX:03-5332-9041

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